古代兵器格納庫

過去の遺物

11月のある晴れた日の夜に100パーセントのくるぶし様に出会うことについて

人生の節目には駄文でも書かないとやってられないですね

 

近況報告回です

 

 

今年で大学に入って4度目の3月を迎え、大学を出ることができました。これも皆様のご協力のお陰ですね。本当にありがとうございました。これからもこんな僕をよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終学歴慶應大学中退です。

 

 

 

 

"4年"で"大学を出た"んです!!!何も間違ったことは言ってません!

 

 

 

そもそも真面目に働いても未来の見えない社会で努力する意義ってなんだろうと考えたら遅かれ早かれ進んでいた足は止まるんですよね。止まった足をまた動かすのは本当に難しい。俺は最初に留年してから2年間足が動かなかった。大学に行くのが怖くなった。人と関わるのに苦痛が生まれた。親には死ねって言われた気がする。土下座はさせられた回数が多過ぎてカウントできない。怒られると自分の価値を見失って更に足が止まる。人間どん詰まると何からしたらいいのかわからなくなる。この負のスパイラルから抜けるには前に進まなきゃいけないんですよね。

 

このスパイラルから抜け出せたのは3度目の2年生の秋。バーチャル蠱毒との出会いが前に進む力をくれた。陳腐な言い方だけどまた歩き始められたのはこのおかげなんだよね。冬コミで寄稿した原稿を載せるから読んで欲しい。当時考えてることがわかるし文章って残し得なんだよな。

 

 

自分がバーチャル蠱毒を見始めたのはスタートダッシュ期間の最終日辺りからだったと思う。バーチャル的にとはいえ人の死ぬデスゲームが開催されていてカイジに出てくる鉄骨渡りの観客気分になれるとTwitterで流れてきたのがきっかけだった。この先の人生が良くなる当てもなく漠然と2回目の留年によって産まれたロスタイムを暇と言い張り無意味に潰してた自分にとってはちょうど良い娯楽だと思い動向を眺めることにした。

 

カードゲーマーは新しいものを知る時に最強格を観察する習性がある。自分もその習性に従い、Twitterで多くの観測者を当事者へと引き摺り込んでいた九条林檎の5番を追いかけてみることにした。彼女のことはバーチャル蠱毒に疎くてもTwitterで見かけたことのある人は居るのではなかろうか。吸血鬼と人間のハーフ“九条林檎”として完璧なロールプレイ、数=力の真理に真っ先に辿り着きそれを実行にまで持っていく企画力…彼女の行動は全てがバーチャル蠱毒を生き残る為の正解だった。しかしどうも自分には合わない。逆張りオタクの宿命なのか自分の求めている九条林檎像と違ったのかは定かではないが、この時点ではバーチャル蠱毒との関わり方は観測者止まりであった。


気が向いた時に聞いていた他の魂の配信にも自分が合うことはなかったが、いずれ死に行くものを眺めていると幾分空虚な人生もマシになる気がして観測者として関わり続けることを決めた。
そんな中で九条林檎の5番から他の九条林檎の話が出てきた。曰く、8番は進級を賭けたレポートをしていると。留年の空虚さを現在進行形で味わってる身としては聴かなければと8番の配信を待った。
大学を寝坊し、何度目かわからなくなるほどの全休を作り上げた日。暇そうな友達と無為な時間を過ごして帰宅した夕方に九条林檎の8番の配信はやっていた。配信に入ると同時に留年の2文字に釣られて有料ギフトを投げた。これまでは聞き流すだけだったバーチャル蠱毒に自分から関わった瞬間だった。


留年様とリスナーに呼ばれていた彼女を他人事だと思えずに送ってしまった。留年様は初見の素性も知らない留年生に「お前!進級しろ!」と声を掛けてくれた。普段は留年をネタに自虐して友達と関わっていたので素直に心配されることに慣れてなかったのだろう。その場で涙を零してしまった。


次の日、僕は大学に行った。


それからの日々は毎日留年様の配信を追っていった。アイカツやsideMの話をしたりレポートに苦しんだりと自由な配信がそこにはあった。配信は毎回見切り発車でぐだぐだと進んでいきリスナーに煽られたり心配されたりと愛されていてすごくほっこりした。あと留年様って呼ばれてるけど別に留年してなくて俺の方が留年成分高かった。不思議である。


バーチャル蠱毒本戦中にインターネットに落ちてるコピペを朗読した回があった。どうしてその流れになったかはアーカイブが残っていて聞き返したとしても謎に包まれるが、インターネット老人会で朗読をする留年様(以下不名誉な為くるぶし様と表記)の姿がそこにはあった。推しには金を積みたくなるタイプのオタクとして課金欲が高まっていた僕はその日にタワーを投げようと心に誓っていた(タワー1本=約1万円)。不運な事故だったかもしれないしこうなることは必然だったのかもしれない。野々村号泣会見を朗読するくるぶし様が面白くて手が滑ってしまったんだ。
自分は何に課金した…?推しが…野々村朗読…?それに1万…???面白かったので後悔はないが業を背負ってしまったらしい。これ以降の配信では金の単位が1万=1野々村になった。

 

 

僕はくるぶし様に出会って大学に行くようになった。進級を応援されて行けるようになるなら最初からやれと言われるかもしれないが、それが出来るならもう行けてたはずなんだ。これまでも色々な人が進級を応援してくれた。心配もしてくれた。大学の友達、教授、高校時代の恩師…挙げていけばキリがないがそれでも大学に行けなかった。自分の人生に限界を感じていた。無気力に日々を消費し、空虚に死ぬものだと思っていた。それが、変わった。変わるきっかけを貰った。久しぶりに生きようと思えた。活力が身体に漲る。生活リズムは狂ったままだが外に出る気力がある。本当にくるぶし様に助けられた。本当に…「ありがとう」…それしか言う言葉が見つからない…

 

ここまで長文を読んで頂きありがとうございました。僕はくるぶし様から貰ったものを絶やさないように生きていきます。

 

 

 

 

 

 

結局ここでどんだけ偉そうに大学行くだの言ってても単位不足で中退してれば側から見れば意味ないんですけどね。それでも俺の足は動いた。一度立ち止まった人間が再び動き出すことは本当にすごいことなんだ。毎日前に進み続けてる人には敵わないんだけど、それでも勇気と覚悟が必要で難しいことなんだ。

 

親には相当呆れられてほぼ勘当扱いで家を出ることになった。そりゃそうなんだけど人間らしさを取り戻して退学した過程に全く興味なく俺の言葉をシャットダウンされたのは心に来ますね…結局親とはどれだけ話しても分かり合えないし持つべき人脈から親って項目が消えましたね。妹は親と仲良くやってって欲しいですね…

 

 

ここまで近況を色々書いてたのは人間に戻れたことでお礼を言いたい人が居るからなんだよね。ようやく本題に入れる。長かった。もう察してくれてるとは思うけど。

 

 

逃げてばかりの人生だったけど大学の最後の最後で向き合う勇気をくれたのはバーチャル蠱毒で出会ったくるぶし様で、あの時応援してもらえて、好きなことして輝いてる姿を見せてもらって、生きてく希望が湧いた。前に進む勇気をくれた。人間にようやく戻れた。

 

……本当に…

 

「ありがとう」…

それしか言う言葉が見つからない…

 

 

 

 

 

 

こいついつもジョジョ7部の締め使ってんな…